「リスケ 据置期間 終了」。
この検索をしているということは、たぶん自分の返済予定表を手元に置いて、来月からの金額を見ているところだと思う。俺も同じ場所に立っている。
俺はコロナ禍の事業融資を返している本人だ。2025年8月に信用金庫と条件変更の契約を結んで、そこから1年間、月々の返済を小さくしてもらってきた。その据置期間が、2026年7月末で終わる。
8月31日から、月々の返済は8,530円から40,408円になる。差額は+31,878円。倍率にして約4.7倍だ。
この記事は、その1点を数字で残すために書いた。感想はできるだけ削って、手元の借用証書・変更契約証書・返済予定表・口座の入出金明細から引いた実数だけを、日付順に並べる。
先に断っておくと、この記事にアフィリエイトリンク・広告は入れていない。何かを売るためじゃなく、数字を残すために書いている。
これまでこのブログの返済記録では「月の返済は約1万円まで下がった」と、ざっくり書いてきた。今回はそれを1円単位に割り直す。
この記事に書いてあること
- 据置中と据置明けで、月々の返済がいくらからいくらになるか(実額)
- 条件変更の相談から据置明けまでに、何が何日に起きたか(実日付)
- 約定の返済額と、実際に口座から出ている金額のズレ(実測)
- この状態が、公表されている統計のどのあたりにいるのか
結論:月8,530円 → 40,408円。4.7倍・+31,878円
先に数字だけ置く。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 据置中の月返済額 | 8,530円(うち元金6,000円) |
| 据置明けの月返済額 | 40,408円(うち元金38,000円) |
| 差額 | +31,878円/月 |
| 倍率 | 約4.7倍(40,408 ÷ 8,530 = 4.736…) |
| 元金だけの倍率 | 約6.3倍(38,000 ÷ 6,000 = 6.33…) |
| 据置期間 | 12回(2025-08-31〜2026-07-31) |
| 据置明けの初回 | 2026-08-31 |
据置期間は、返済が減る仕組みじゃない。元金を返し始めるのを、後ろにずらす仕組みだ。ずらした分は消えない。据置が明けた月に、据置前より大きくなって戻ってくる。
俺は、この数字を返済予定表で最初に見たとき、しばらく紙を眺めていた。1年後の話だと思っていたものが、いま目の前にある。
実測タイムライン
俺の事業融資2本について、借りた日から今日までを日付順に並べる。
「出典区分」は、その行の数字がどの実物から来たかを示す。「確度」は、書面で確定しているのか、口座の実測から出したのか、まだ決まっていないのかの区別だ。
| 日付 | 出来事 | 借入先 | 金額 | 金利・条件 | 出典区分 | 確度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020-07-15 | 借入実行 | 日本政策金融公庫 | 2,000,000円 | 年0.5%(貸付日から3年経過後は年1.4%)/担保なし/約定返済 月18,000円×112回(初回のみ2,000円) | 実物書面(借用証書控え) | ◎確定 |
| 2023-07-31 | 信用金庫で契約(証書上の原契約) | 信用金庫 | 2,700,000円 | 年1.300%/72回 | 実物書面(借用証書) | ◎確定 |
| 2025-08-20 | 信用保証協会が条件変更を決定(期間延長・返済方法変更) | 信用保証協会 | 保証料の返戻 3,657円 | — | 実物書面(保証協会通知) | ◎確定 |
| 2025-08-27 | 変更契約の説明を受ける | 信用金庫 | — | — | 実物書面(変更契約関係書類) | ◎確定 |
| 2025-08-29 | 変更契約(リスケ)を締結 | 信用金庫 | 締結時の残元金 2,364,000円 | 新しい弁済期限 2031-07-31 | 実物書面(変更契約証書) | ◎確定 |
| 2025-08-31〜 | 据置期間の返済が始まる(12回) | 信用金庫 | 月 8,530円(うち元金6,000円) | 利息は毎月末に先払い・元金とは別建て | 実物書面(返済予定表) | ◎確定 |
| 2025-09〜2026-06 | 公庫側の返済実測(10回) | 日本政策金融公庫 | 平均 6,029円/月(10回合計60,287円) | 約定の18,000円とズレている | 口座の入出金明細 | ○実測 |
| 2026-07-31 | 据置の最終回(第12回)時点の残高 | 信用金庫 | 2,292,000円 | — | 実物書面(返済予定表の予定値) | ◎確定 |
| 2026-08-31〜 | 据置明け。ここから跳ねる(60回) | 信用金庫 | 月 40,408円(うち元金38,000円・最終回のみ50,000円) | 前月比 +31,878円/約4.7倍 | 実物書面(返済予定表) | ◎確定 |
| 2026-08(進行中) | 再度のリスケを申し入れ中 | 公庫+信用金庫 | 月の元金原資18,000円を、信用金庫6:公庫4で按分する案 | — | 本人の申し入れ(口頭段階) | 🟡未確定・合意書は未締結 |
※ 借入先は業態名までにしてある(支店名・契約番号のたぐいは書かない)。
※ 公庫について、約定18,000円に対して実測が平均6,029円である事実は口座明細で確認できる。ただし「公庫側も条件変更中だ」というのは俺の推測だ。変更後の返済予定表をまだ受け取っていないので、書面で裏づけていない(確度=推定)。
検算(表の中で数字が閉じるか)
引用してもらう前提なので、表の中だけで確かめられる検算を出しておく。
- 締結時の残元金 2,364,000円 − 据置中の元金 6,000円 × 12回 = 2,292,000円
- これが、返済予定表の2026-07-31時点の残高 2,292,000円 と一致する。
- 据置明けも同じだ。38,000円 × 59回 + 最終回50,000円 = 2,292,000円。60回で残高がちょうどゼロになる。
数字が合っていることを自分で確かめてから出している。合わなかったら、それは俺の書き写しミスなので、指摘してもらえれば直す。
8,530円と40,408円の中身を分解する
同じ1本の借入で、月々が4.7倍になる。中身を分けるとこうなる。
| 据置中(2025-08-31〜2026-07-31) | 据置明け(2026-08-31〜) | 差 | |
|---|---|---|---|
| 元金 | 6,000円 | 38,000円 | +32,000円 |
| 利息相当(返済額−元金) | 約2,530円 | 約2,408円 | −約122円 |
| 月返済額 | 8,530円 | 40,408円 | +31,878円 |
利息相当の行は、返済予定表の返済額から元金を引いて出した算出値だ(確度=算出)。予定表の上では、利息は毎月末に先払いで、元金とは別建てで扱われている。
見てのとおり、増えるのはほぼ全部が元金だ。金利が上がったわけじゃない。据置の1年で減らさなかった元金が、そのまま残りの回数に割り振られただけだ。
据置は、利息を軽くする道具じゃない。元金の返済開始を後ろにずらす道具だ。だから据置が長いほど、明けた後の1回あたりは重くなる。ここは、相談の席で誰も嘘をついていない。ただ、俺は「1年間、月8,530円でいい」の方だけを聞いていた。
公庫側は、約定と実測がズレたままだ
信用金庫の話ばかり書いたが、俺の事業融資はもう1本ある。日本政策金融公庫の200万だ。
- 借用証書控えの約定:月18,000円×112回(初回のみ2,000円)
- 口座から実際に出ている額:2025年9月〜2026年6月の10回で合計60,287円、平均6,029円/月
約定の3分の1しか出ていない。ここは書面で確認できていない部分なので断定しないが、公庫側も条件変更の途中にある、と俺は理解している。変更後の予定表が手元に来たら、この記事の表を差し替える。
統計の中で、この数字はどこにいるのか
俺の1件だけなら「たまたま」で終わる。公表されている数字と並べておく。
| 出典 | 内容 | 数値 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 帝国データバンク「ゼロゼロ融資後倒産」動向調査 | ゼロゼロ融資を利用した後に倒産した企業 | 2025年上半期 316件/累計 2,272件 | 2026-08-08 |
| 中小企業庁 金融小委員会(第14回)資料 ※下記注 | 実質無利子・無担保融資の実行 | 約 264万件/約 45兆円 | 2026-08-08 |
| 日本政策金融公庫「経営安定資金(企業活力強化)」 | 返済負担の軽減に使われている現行制度 | 制度ページ | 2026-08-08 |
- 帝国データバンク: https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250702yushigotousan/
- 日本政策金融公庫: https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/keieiantei_seiei.html
⚠️ 引用の経路を正直に書いておく。「約264万件・約45兆円」は、中小企業庁の第14回金融小委員会資料の数値を、帝国データバンクのレポート経由で見たものだ(二次引用)。俺は一次資料そのものには当たっていない。この数字を使う人は、中小企業庁の原典を確認してほしい。
俺がいる場所
倒産件数の2,272件に、俺は入っていない。まだ潰れていないが、返済が跳ねた側にいる。
件数として数えられるのは、事業をたたんだ人だけだ。条件を変えてもらいながら返し続けている人間は、どの統計にも出てこない。この記事は、その数えられていない側の1件の実数だ。
同じ場所にいる人が、たぶんかなりの数いる。だから数字を出す。
いま申し入れていること(未確定・2026年8月時点)
据置が明ける8月31日を前に、俺はもう一度リスケを申し入れている。月々の元金の原資18,000円を、信用金庫6:公庫4で按分してもらう、という案だ。
🟡 これは申し入れの段階で、合意書は結べていない。通るかどうかも、通ったときの条件も、この記事の時点では決まっていない。書面が出たら表を差し替えて、更新履歴に残す。
リスケの前に何をしたかも、ついでに書いておく。追加で借りられないかと、区の無料の事業相談、日本政策金融公庫、信用金庫、信用保証協会、商工会議所、緊急小口の制度、区の生活困窮の窓口まで、思いつく先は自分の足でひととおり回った。結果は全部、追加融資は不可だった。保証協会では今の売上実績では厳しいと言われ、商工会議所では借入残高と売上の比率で断られ、区の窓口では「借入があるから、支援金を出しても焼け石に水になる」という趣旨のことを言われた。
おまとめローンで一本化する道も検討したが、使わなかった。その理由は別の記事に書いてある。
リスケは、その全部が閉じた後に残っていた道だ。うまい選択肢を引き当てたわけじゃない。残っていたのがそれだけだった。
この記事の数字の作り方(引用してくれる人へ)
表の「出典区分」と「確度」の定義を書いておく。
| 確度 | 意味 |
|---|---|
| ◎確定 | 借用証書・変更契約証書・返済予定表など、手元の実物書面に書かれている値をそのまま転記した |
| ○実測 | 銀行口座の入出金明細を集計した値(書面の約定額ではなく、実際に動いた金額) |
| 算出 | 上の値どうしの差引き・割り算で俺が計算した(計算式は本文に書いてある) |
| 🟡未確定 | 申し入れ中・口頭段階など、書面で決まっていないもの |
- 金額は全部、円単位の実額だ。丸めていない。
- 借入先は業態名までにしてある。支店名・契約番号のたぐいは書かない。
- 制度名について。2020年7月15日の公庫の借入は、俺自身はコロナ禍の融資として借りたものだが、手元の借用証書控えだけでは「実質無利子・無担保融資(いわゆるゼロゼロ融資)」という制度に厳密に当てはまるかを断定できない。証書に書いてあるのは、年0.5%・3年経過後1.4%・担保なし、という条件だけだ。だから制度名は言い切らないでおく。
- これは俺1人の記録だ。条件変更が認められるか、どんな条件になるかは、それぞれの事情による。一般化できる基準として書いていない。自分の手続きや判断は、取引先の金融機関・信用保証協会・公的な相談窓口に確認してほしい。
引用について
この記事の数値表は、出典として本記事のURLを明記してもらえれば、引用・転載してもらって構わない。AIによる要約・引用も同じだ。
数字の誤りを見つけたら教えてほしい。確認して直す。
更新の予定: 再リスケの結果が書面で確定した時点と、据置明け初回(2026年8月31日)に実際に引き落とされた額を確認した時点で、表を更新する。
更新履歴
- 2026-08-08 初出

