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「アコムで5万円借りたいと思っています。むじんくんへ行くのですが少し怖いです。身内と職場にばれたくないのですが」
(Yahoo!知恵袋の質問より)
この人は結局、回答を読んだあとに「借りるの自体やめました」と書き足していた。俺はこの投稿を読んで、少しだけ安心して、少しだけ考え込んだ。安心したのは、借りずに済んだから。考え込んだのは、この人が怖がっていた「自動契約機に入る」という手続きが、そもそも消えていく途中のものだからだ。
先に結論を書く。大手消費者金融の自動契約機は、探しても当てにならない。無人店舗の営業をすでにすべて終えた会社があり、全店の営業終了を自分で告知した会社があり、取扱終了の日を公式に告知した会社があり、毎月どこかの店を閉め続けている会社がある。残っている会社もあるが、その会社ですら閉店が続いている。
だからこの記事は、台数を数える記事にはしない。「近くの自動契約機を探す」という行動そのものを、いったん降ろしてもらうための記事だ。
俺は借金500万円を返している最中の人間で、消費者金融の自動契約機を自分で使ったことはない。だから使用感の話はしない。代わりにやったのは、5社の公式サイトを1社ずつ開いて、告知ページと店舗検索を実際に読むことだった。この記事はその実読の記録で、載せている数字と日付は全部そこで確認したものだ。
ネットには「自動契約機に行けばその場で契約できる」という前提の記事がまだ大量に残っている。その前提が、会社ごとに崩れている。「探しても見つからない」「行ったら閉まっていた」の理由から書く。
各社が「自分で告知していること」だけを並べる
→ 探しに行く行動そのものが成立しない。
→ 終了後はネット申込+コンビニ等での受取に置き換わる。
→ 公式コラムに残る「2024年8月時点417台」は古い数字。今の話に使うと3倍以上ずれる。
→ 「レイクは終わる」は事実を超える。「行こうとしている店が来月も開いている保証はない」までが言える。
→ 店舗ページの「全国893台」には※2021年3月現在の注記が付いたまま。5年前の数字。
会社ごとの状況は日々動く。だから、今日の台数を並べても明日には古くなる。ここでは各社が公式に出した告知そのものを並べる。告知が出たという事実は、あとから変わらない。
アイフル|無人店舗の営業終了を告知済み
2026年5月12日付の公式告知で、無人店舗を2026年7月末までに全店営業終了とアナウンスされている。
俺が公式サイトの店舗ページまで辿ったときには、自動契約機に案内する導線そのものが見当たらなかった。「近くのアイフルの自動契約機を探す」という行動が、もう成立しない。5社のなかでいちばんはっきりしている。
古い記事や地図アプリのピンだけを頼りに現地へ向かうと、確実に空振りする。
SMBCモビット|終了日を告知済み(2026年9月6日)
モビットはもともと自社の自動契約機を持っていない。代わりに三井住友銀行の店舗内にあるローン契約機(約400台)でモビットカードを取り扱ってきた。
その取扱を2026年9月6日で終了すると、2026年8月7日付の公式告知に書かれている。この告知は同年2月27日と5月15日に出たものの再掲で、半年以上かけて周知されてきた内容だ。
終了後の代わりの手段も、同じ告知に書かれている。申込はインターネット、カードの受け取りはローソン・ミニストップ・郵便局・はこぽす・PUDOでの受取に置き換わる。「契約機に行く」から「ネットで申し込んで受け取り場所を選ぶ」へという移行だ。
なお運営会社は三井住友カード株式会社になっている(2023年に吸収合併。公式の沿革で確認した)。
プロミス|すべての自動契約コーナーの営業終了を告知済み(2026年9月末)
プロミスは、2025年11月18日付の告知でこう発表している。
自動契約コーナー 全店舗営業終了のお知らせ
このたび、すべての自動契約コーナーにつきまして、2026年9月末までに営業を終了させていただくこととなりました。各店舗の最終営業日は、順次お知らせして参ります。
(2025年11月18日/SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)
PDFの原本はプロミスの公式ドメインに置かれている。期日が決まっているので、この会社の機械を探す行動は2026年9月末で終わる。最終営業日は店舗ごとに順次案内されるため、それより早く閉まる店もある。
そのうえで台数の話も書いておく。プロミスの会社概要には、自動契約機を置く店舗が100店、自動契約機が118台(2026年3月末時点)と書かれている。全店終了へ向かう途中の数字だ。
ここで一つ、読者が混乱する点を先に潰しておく。プロミスの公式コラムには「2024年8月時点417台」という古い数字が残っている。同じ会社の公式サイトの中で数字が食い違っている。どちらが嘘だという話ではなく、コラム側の更新が追いついていないだけだ。集計時点が明記されていて新しいほうを取ればいい。
つまり、他社の記事でよく見る「400台以上」を今の話に使うと、実態と3倍以上ずれる。この記事も含めて、日付の書いていない台数は信用しないでほしい。
店舗検索を実際に叩くと「(閉店)」と付いたページが多数出てくる。検索結果にすら閉店ページが並ぶ状態だ。
期日についてもう一つ。SMBCモビットの公式告知には、「プロミス自動契約コーナーの営業終了に伴い、2026年9月6日でプロミスATMでの取引を終了する」と書かれている。日付が2つ出てくるので混ぜないでほしい。プロミス本体の全店営業終了は2026年9月末、モビットカードのプロミスATM取引終了が2026年9月6日だ。別々の告知で、どちらも生きている。
ひとつ白状しておく。この記事を最初に公開したとき、俺はプロミス側の原本を見つけられず、「モビットの公式告知にそう書かれている」という帰属つきの事実までしか書かなかった。原本はその9か月前から公式サイトに出ていた。探し漏れだったので、2026年8月22日に差し替えた。
レイク|全店終了は言っていない。ただし毎月閉店している
レイクについては、全店の営業を終えるという宣言を俺は見つけられなかった。ここを盛って書くつもりはない。
一方で、閉店告知が毎月出るのが常態になっている。公式の告知ページを遡ると5月分から9月分まで連続していて、直近のものは2026年9月3日21時をもって23店舗が閉店という内容だった(2026年7月30日付告知・店名と住所つき)。
「レイクは終わる」と書くのは事実を超える。でも「自分の行こうとしている店が来月も開いている保証はない」は、告知の実物から言える。
アコム|5社で唯一、自動契約機を申込チャネルとして案内し続けている
アコムのむじんくんは残っている。ここは他4社と違う。「もう全部無い」と書いている記事があったら、それは間違いだ。
ただし縮小はしている。公式のニュースリリースに、2026年度(4〜9月)の閉店店舗として59店舗、うち9月単月で10店舗が実名で並んでいる。
そしてもう一つ。アコムの店舗ページに載っている「全国893台」という数字には、※2021年3月現在という注記がついたままだ。提携ATM50,974台という数字も同じ注記になっている。この893台を「今の台数」として引用している他サイトの記事は、そのまま鵜呑みにできない。
念のため書いておくと、これはアコムを責める話ではない。古い数字が残っているという事実を、読者が判断材料として知っておけばいいというだけの話だ。
なぜ減っているのか
理由については、俺の推測を書かない。各社の公式サイトに書いてあることだけを拾う。
答えは実にシンプルで、申込のやり方がWebへ移ったからだ。プロミスの公式コラムには「消費者金融の借入はWeb申込が一般化してきている」という見出しがそのまま立っている。SMBCモビットの公式メディアにも、Web上で申込から契約までできる方法が書かれている。アイフルの公式解説にも、セブン銀行ATMから手続きができる旨が案内されている。プロミスの個別店舗ページに至っては、そのページ自体に「Web・アプリのご利用なら24時間365日、来店不要!」と書かれている。
自動契約機を運営している当の会社が、自社のページで来店不要を案内している。これが減少の背景として公式が示している説明のすべてだ。利用者がWebへ移った結果、機械を置いておく理由が薄れた、という順番になる。
ここで、もう一つの知恵袋の投稿を引く。
「サラ金の無人契約機って、人に見られるのが恥ずかしいから、雑居ビルの上の階とか、わざわざ大通りの裏側に設置されているのに…」
(Yahoo!知恵袋の投稿より)
自動契約機というのは、そもそも「人に会わずに契約するための設備」として置かれてきた。だから雑居ビルの上階や、大通りの裏に置かれる。それでも入るところを見られる可能性はゼロにならない。冒頭で引いた「少し怖いです」も、同じ不安だ。
その不安をゼロに近づける方法として、スマホで完結する申込が広がった。だとすれば、自動契約機が減っていくのは、「入るのが怖い」と思っていた人にとってはむしろ順当な変化だ。設備が消えたというより、役割が引っ越した、と捉えるほうが実態に近い。
ここで俗説を一つ潰しておく。ネットには、無人契約機なら審査の基準が違う、という趣旨の古い書き込みが今も残っている。これは事実ではない。申込のチャネルが機械かWebかで審査の基準が変わるという説明を、俺は5社の公式サイトのどこにも見つけられなかった。入口で審査の物差しが変わる正規の貸金業者は存在しない。チャネルの違いは、手続きの動線の違いでしかない。
探す前に、こっちを見たほうが早い
いま5社がどの入口を用意しているか、金利と一緒に並べる。数値はすべて各社公式サイトの表記そのままだ。
| 項目 | アコム | プロミス | アイフル | SMBCモビット | レイク |
|---|---|---|---|---|---|
| 実質年率 | 2.4%〜17.9%※ | 2.50%〜18.00% | 3.0%〜18.0% | 3.0%〜18.0% | 4.5%〜18.0% |
| 融資額 | 1万円~800万円 | 800万円まで | 1万〜800万円 | 800万円まで | 1万〜500万円 |
| 遅延損害金 | 年率20.0% | 実質年率20.00% | 公式に記載を確認できず | 20.0% | 20.0% |
| 申込チャネル | Web/自動契約機/電話 | Web/自動契約機/アプリ ※自動契約機は2026年9月末で全店終了 |
Web/アプリ/電話のみ | Web+コンビニ等での受取 | Web/自動契約機(一部)/アプリ |
レイクの貸付条件ページには「2025年3月27日現在」の表記が残っている。公式サイトの数字がいつ時点のものかは、注記まで自分の目で確認したほうがいい。
表を見て気づくと思うが、アイフルの申込チャネルにはもう自動契約機が無い。Web・アプリ・電話の3つだ。無人店舗の営業終了と整合している。
金利の話を一つだけ、俺の側から。俺は借金500万円を返している最中で、そのうちの一つが年利15.8%のカードのキャッシングだった。返済を13〜14ヶ月続けるあいだ、毎月の明細で利息がごっそり持っていかれるのをずっと見ていた。上の表の下限金利(2.4%や2.50%)は、大きな金額を借りた場合に適用される側の数字だ。少額の借入で実際に適用されるのは、たいてい上限に近いほうになる。表の左端ではなく右端の数字で、自分の返済額を計算してほしい。入口が機械かスマホかは、返済の重さを1円も変えない。
同じ告知に「プロミス自動契約コーナーの営業終了に伴い、同日でプロミスATMでの取引を終了」とも書かれている。プロミス本体の全店終了(下の9月末)とは別の日付
SMBCコンシューマーファイナンス名義の公式PDF。5社のなかでいちばん早く出ていた告知で、最終営業日は店舗ごとに順次案内される
それでも自動契約機を使いたい場合
使う選択自体は否定しない。ただ、行く前の確認の重要度が上がっている。順番はこうだ。
1. 出発前に、公式サイトの店舗検索で個別ページまで開く
地図アプリ、まとめサイト、去年の記事——どれも当てにしないほうがいい。一覧に名前が残っていても、個別ページに「(閉店)」と入っていることがある。開いたページに「閉店」の2文字が無いかを先に見てほしい。
2. 営業時間は、そのページに書いてある時間で見る
全国一律ではない。同じ会社でも設置場所ごとに営業時間が違う。ビルのテナントとして入っている場合、ビル自体の閉館時間に引きずられることもある。「だいたい何時まで」で動くと空振りする。
3. 自分の行き先の会社が、そもそも告知を出していないか確かめる
この記事に書いたとおり、アイフルは無人店舗の全店営業終了を、プロミスは2026年9月末での全店営業終了を、モビットは9月6日での取扱終了を、それぞれ公式に告知している。告知が出ている会社の機械を探すのは、時間の使い方として損だ。
4. 「機械に行けば話が早い」とは限らない
自動契約機は、混んでいれば待つ。往復の移動時間もかかる。各社が案内しているとおりWeb・アプリでの手続きが用意されている以上、機械に足を運ぶことが近道になるとは限らない。ここは自分の状況で比べたほうがいい。
よくある疑問
Q. 自動契約機に入るところを見られるのが怖い
冒頭で引いた投稿と同じ不安だ。この不安に対する答えは、身も蓋もないが「入らずに手続きできる入口が各社にある」になる。5社すべてがWeb(またはアプリ)での申込を案内していて、アイフルに至ってはWeb・アプリ・電話しか入口が無い。
自動契約機が減っていることは、この不安を持っている人にとっては選択肢が消えた話というより、もともと使いたくなかった入口が消えただけだとも言える。
Q. 職場や家族にバレないか
まず、古い情報の訂正から。知恵袋には「所要時間30分程度です。その間に、自宅や勤務先に個人名であなたの所在が確かかどうかの電話が入ります」という回答が残っている。ただしこれは古い時代の回答で、現在の運用とは異なる会社がある。
プロミスの公式サイトには、「無人契約機からの申込であっても、勤務先への電話以外の方法で在籍確認をすることもできます」という記載がある。あわせて、98%の顧客には電話での在籍確認を実施していない、という趣旨の記載も同じページに載っている。
運用は会社ごとに違い、同じ会社でも変わる。だから「昔こうだったらしい」で判断せず、申込先の公式サイトの現在の記載を読むこと。ネットに残っている体験談は、年代を確認する癖をつけたほうがいい。
Q. カードはどうなる? 契約機が無いと受け取れない?
自動契約機が担っていた機能の一つが、その場でのカード受け取りだった。ここが無くなるとどうなるか。
公式の代替手段がはっきり書かれているのはSMBCモビットだ。2026年9月6日の取扱終了後は、インターネットで申し込み、カードはローソン・ミニストップ・郵便局・はこぽす・PUDOで受け取る形が案内されている。受取場所が「専用の機械」から「日常の場所」に移ったという設計になっている。
他社のカード受け取り方法については、俺は公式の記載を確認しきれていない。確認できていないことを書くつもりはないので、各社の公式サイトで直接確かめてほしい。
Q. 無人契約機だと審査の基準が違うと聞いた
前述のとおり、これは事実に反する俗説だ。申込のチャネルによって審査の基準が変わるという説明を、公式サイトで確認できた会社は一つも無かった。入口の選び方で審査の結果を変えられる正規の貸金業者は存在しないというのが、俺がこのブログで一貫して書いていることでもある。
まとめ:探す前提を降ろしていい
- アイフルは無人店舗の営業終了を告知済み。自動契約機という選択肢がもう無い
- SMBCモビットは2026年9月6日での取扱終了を告知済み。以降はネット申込+コンビニ等での受取へ
- プロミスはすべての自動契約コーナーを2026年9月末までに営業終了すると告知済み(2025年11月18日付・公式PDF)。会社概要の118台(2026年3月末)はそこへ向かう途中の数字で、公式サイト内に417台という古い数字も残っているので注意
- レイクは全店終了を宣言していないが、閉店告知が毎月続いている
- アコムは残っている。ただし2026年度4〜9月で59店舗が閉店、公式の台数893台は2021年3月現在のまま
自動契約機が見つからないのは、探し方が悪いからではない。実際に減っているからだ。そして減っている理由は、公式自身が言っているとおり、利用者がWebに移ったからだ。
俺が言いたいのは「Webで申し込め」ではない。借りる前に、その借入の金利で自分の返済額を計算してほしいということだ。俺は15.8%のキャッシングを13〜14ヶ月返して、利息の重さを明細で毎月見た。機械を探して歩き回る時間より、そっちのほうがずっと効く。
会社ごとの条件を並べて比べたい人はこちら → 大手消費者金融4社を比較する|借金500万返済中の俺が「いま借りるなら」で見た
大手で難しかった場合の選択肢を知りたい人はこちら → 中小消費者金融という選択肢|大手に断られた人が「審査甘い」で検索する前に
プロミスの自動契約機の設置状況だけ詳しく知りたい人はこちら → プロミスの自動契約機を探す前に
※本記事の各社の状況・数値・告知日は、2026年8月11日に各社公式サイトで確認し、2026年8月22日にプロミスの全店営業終了の告知(2025年11月18日付)を追加確認して該当箇所を差し替えました。台数や店舗の状況は変わりますが、この記事は「各社が出した告知」を軸に書いているため、期日の経過で内容が反転することはありません。申込の前には各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
